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災害時「非常食」だけでは不十分だった|私が備える食料品

「災害に備えて、何を準備していますか?」

そう聞かれて多くの人が思い浮かべるのは、お腹を満たすための非常食ではないでしょうか? ご家庭で準備している防災リュックには、缶詰パンや長期保存用のお菓子がストックされていると思います。

私が実際に被災し支援物資が届く中で痛感したのは「お腹が満たされること」と「健康が保たれること」は全く違うということです。

物資として届く物は手軽に食べられ、その手軽さに助けられた一方で栄養が偏り、私の場合は、肌荒れなどの症状が悪化しその後しばらく通院することとなりました。
食事ができることと、健康を維持できることは違うと知ったあの日。 非常時の影響は、時間差で現れることがある事を知りました。

非常食セットイメージ

災害時に起こる「健康2次被害」

栄養不足による健康被害

災害直後は生き延びるためのエネルギーである「水」や「主食」が不可欠ですが、パンやカップ麺などばかりでは 栄養が炭水化物に偏ってしまい4日目を過ぎた頃からビタミン・ミネラルなどの栄養不足による「健康2次被害」に陥ってしまいます。

栄養素が偏っていると、長期的な健康が守れず、特に高齢の方や持病のある方にとっては、栄養バランスの崩れは命に関わる問題になりかねません。

最低限の避難生活では、疾病者・高齢者・乳幼児・小児はかなり早い段階で、症状として表面化してしまいます。

非常時の「栄養格差」を埋める、おすすめ備蓄品

この経験から、非常食への考え方を見直し、食料は「備蓄」するだけでなく、非常時でも健康を維持するための「栄養」を「備える」ことが大切だと気付きました。 そこで私が選んだ、非常時でも心と体を支える4つのおすすめ栄養備蓄アイテムをご紹介します。

1
ライフスープ

ライフスープ

フリーズドライなので軽くてかさばらず、お湯を注ぐだけで温かいスープが完成します。無添加・植物由来の優しい素材でできているので、食欲がない時でも安心して飲むことができます。災害時のストレスで体が疲れている時でも、温かいスープが心を癒してくれます。

2
からだを想う野菜スープシリーズ

からだを想う野菜スープシリーズ

温めなくてもそのまま食べられるので、火を使えない状況でも安心。ごろごろと入った野菜の食感は、災害時でも普段と変わらない食事の満足感を与えてくれます。食事が不規則になる状況下でも、手軽に栄養バランスを整えることができます。

3
安心米 ひじきご飯(玄米入り)

安心米 ひじきご飯(玄米入り)

玄米とひじきで食物繊維やミネラルを補えるので、非常時でも健康的な主食を摂ることができます。またビタミンB1・ビタミンB2・GABAが配合されお腹が満たされるだけでなく、栄養もしっかり摂れるので体調管理やストレス緩和に役立ちます。

4
商品4

カゴメ野菜一日これ一本長期保存用

賞味期限が長く、常温保存できるため、ローリングストック法にも最適です。液体なので、喉が渇いた時の水分補給にも役立ちます。非常時の備蓄に加えておくことで、手軽に野菜の栄養を摂れるので、栄養の偏りを補う頼もしい商品です。

なぜ今、介護現場で「栄養備蓄」が求められるのか?

災害はいつ起きるかわかりません。特に介護施設では、利用者の安全と健康を守るためのBCP(事業継続計画)が重要視されています。
従来の非常食セットは、どうしても栄養バランスが偏りがちですが「栄養備蓄」をすることで、以下のメリットがあります。

  • 利用者の健康を維持・・・
    慣れない環境での栄養不足を防ぎ、体調不良のリスクを軽減します。
  • 非常時の食事準備が簡便に・・・
    災害時でも、お湯を注ぐだけで栄養のある温かい食事を提供できます。
  • 備蓄スペースを節約・・・
    コンパクトパッケージのフリーズドライ製品が多く、備蓄スペースを圧迫しません。
  • ▶入居者様の「安心」と、職員様の「負担軽減」を両立させる、これからのBCP対策に、ぜひ「野菜備蓄」をご検討ください。

「備える」から「安心」へ

備えるから安心へのイメージ

支援物資だけに頼るのではなく、自分たちで本当に必要なものを備えておくことが、いかに大切かを私は実際に被災し経験したことで学びました。

ただお腹を満たすためだけの備蓄ではなく、非常時でも心と体の健康を維持するための「栄養」を、今から備えませんか?
今日から「命を守る備え」を「健康を維持する備え」へとアップデートして、大切な方々の健康と笑顔を守りましょう。