らくらく介護のお手伝い|第2回:移動編 「安心して歩ける!屋内移動をサポートするコツ」

年齢や体力の変化により、ちょっとした段差や滑りやすい床が転倒につながることもあります。転倒のリスクを減らし、安心して移動できる環境を整えることはとても大切です。
サポートのポイント

室内の段差を減らし
手すりを適切な位置に設置

歩行器や杖を使用する場合
身体状態に合った物を使う

つまずきやすい物は片付け
滑りにくい床材に変更
オススメの介護用品

置き型手すり
工事が不要で短時間での設置が可能です。
ご自宅内の様々な場所・シーンに対応し設置することで、移動導線を確保します。
豊富なバリエーションでご利用者様に合う手すりを見つけましょう。

室内用段差解消スロープ
リビングと廊下の境目に段差があるケースは多く、段差(高さ)に合わせたスロープを設置する事でつまずきにくくします。
傾斜角度(勾配)が選べるので、利用者の移動状態(歩行器や車いす等)にも柔軟に対応します。

滑り止め付き介護用靴下
滑り止めが付いているので転倒防止に役立ちます。
特殊な編み方を採用し、歩行時につま先が自然と上がり、歩きやすくなる(つまずきにくくする)靴下もあります。

室内用シルバーカー
室内用に特化した歩行車は、コンパクトで小回りが利きやすく、ご自宅での暮らしの安心をサポートしてくれます。
さらに食事等を運べるトレー付き歩行車は、自分でできる事を増やし、生活範囲を広げてくれます。

固定型歩行器
下肢の痛みや筋力の低下があるけれど、両方の手首に痛みがなく肩やひじの筋力がある方は、屋内で安全に歩行したい場合に固定型歩行器がおすすめです。
車輪が付いていないので、しっかりと床に接地し、前後左右にブレにくいためです。
床材の変更は介護保険を利用して
畳は、経年劣化で表面がささくれたり、縁につまずいたりする可能性があります。 また畳の上にベッドを置くと畳がへこんで段差ができ、つまずきの原因になることもあります。
畳はクッション性があり、車椅子の車輪や歩行器の脚が沈み込んでしまい、移動の妨げになることがあります。 フローリングは表面が平らで硬いため、車椅子や歩行器での移動が格段にスムーズになり、介護される方の自立を促し、介護者の負担も軽減されます。
畳の掃除は、畳の目に沿って丁寧に掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりと手間がかかることがあります。 フローリングは、掃除機がけも拭き掃除も簡単で、日々の清掃が楽になります。介護者の負担を減らす上でも大きなメリットとなります。
pickup商品
でも「どんな道具があるのか」「どうすれば負担が軽くなるのか」を少しずつ知っていくだけで、気持ちがふっと楽になることもあります。
私たちは、そんなご家族の「わからない」「困った」に寄り添いながら、毎日の介護が少しでも「らく」になるお手伝いをしていきたいと思っています。
この-らくらく介護のお手伝いシリーズ-を通じて、介護をする方・受ける方双方が無理なく快適に過ごせるようなヒントをお届けします。
次回も、どうぞお楽しみに。